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人と関わるのが怖い!
そう思う方がこのページにアクセスされたと思います。
人と関わるのが怖いと思ってしまうと、会話するのも嫌になりますし、人との関わりが多い会社や学校で窮屈さを感じてしまいませんか?
ましてや現代社会では人との関わりばかりで、学校や会社の人達から遊びに誘われることもしばしばです。
クラスや会社のメンバー全員が参加するイベントなどは断りづらいので自分も参加しなくてはいけません。
どうせ自分が参加しても輪に入れなかったり、気を使ったりして疲れるんだろうな~と億劫になってしまうこともあるかと思いますが、今回はそのような悩みを解決する、対人恐怖症を克服するための方法をまとめてみました。
この記事を書いている私も、高校1年の頃に彼女にフラれて心がボロボロな時にデパートの屋上に呼び出されてボコボコにされてから対人恐怖症になったことがあります。
そんな私でも対人恐怖症を克服して、今では誰とでも仲良くできるようになったので、何かの参考になればと思ってこの記事を書いていきたいと思います。
対人恐怖症を克服するためには?
まずあなたが知りたい情報は、対人恐怖症を治して、人と関わる時のストレスを減らし、できれば誰とでも仲良く楽しい時間を過ごすことができる方法だと思います。
なので、この記事ではまず初めに解決策からお伝えしていきたいと思います。
まず、結論から話しますと、対人恐怖症は自分の心の問題なので、自分の考え方や心の持ちようを変えるしか方法はありません。
人と関わるのが嫌だなと思う気持ちはとても分かりますが、地球にはたくさんの人がいるので、どこに行っても基本的に人がいます。なので人との関わりは避けては通れません。
ですので、「人と関わるのが怖い」という自分を「人と関わるのが得意」な自分に変化させることで、人と関わるのが怖くなくなり、状況が改善されていくということなのです。
では、どうすれば自分を変える事ができるのか?
私が実際にやってみて効果のあったことをまとめてみたいと思います。
自分を変える具体的な5つの対策方法
対策方法は5つあります。
①少しずつ安全圏を広げる
②自分に自信を持つ
③失敗しない方法を身に付ける(人の嫌がること、喜ぶことの把握)
④失敗したとしても挽回できると考える
⑤コツを掴んでノウハウ化する
①少しずつ安全圏を広げる
対人恐怖症を改善していくには、毒を持って毒を制すじゃないですが、人と関わるのが一番の治療薬です。
なぜなら人間は熱いお湯が段々適温に感じてくるように、慣れる生き物だからです。そして慣れるとコツを段々掴んで上手になったり、耐性がつきます。なので人間は基本的にやればやるだけ得意になっていくので、人と関われば関わる程、人との関わり方が上手になり、対人恐怖症も良くなっていきます。
ただ注意点があります。私も経験しましたが、対人恐怖症の状態で人と関わるのはかなり苦痛です。しんどいんです。なので、ここに対人恐怖症の人はずっと対人恐怖症のままで、人間関係が得意な人はもっと得意になるという、二極化した隔たりがあるのです。
なので、私は恐怖症の状態からいきなりフランクに人と話せるような強い人間じゃなかったので、少しずつ人と関わるようにしていきました。私が話す話さないは別で、クラスの同級生が話しかけてきたり、廊下で知り合いなどにバッタリ会うと挨拶したり会話が発生してしまうことが多かったので、強制的に人と関わるというシチュエーションが多かったのもあり、少しずつ人と関わる機会があったのも改善の背景にはあります。
ですが、やはり始めは溺れました。上手に話せませんでしたし、人と関わるのが怖いので、自分から踏み込んだ話しができず会話が盛り上がらなかったり、愛想笑いばかりして相手に合わせるいいなりみたいなポジションの時もありました。自分の発言で場が白けたこともありますし、緊張して大汗かいた時もあります。
ですが、やっていると少しずつダメなパターンといいパターンの違いが分かってきました。
自分から話しを深めないと会話が盛り上がらず気まずい空気が流れるなとか、愛想笑いばかりしていると相手が楽しそうじゃないとか、このタイミングで発言すると場が白けちゃうなというパターンが掴めてきました。逆に、人付き合いが得意な人の関わり方を観察していてよかった点もマネしていました。例えば、自分も楽しそうに笑うと相手も笑ってくれて楽しそうにしてくれるなどのいいパターンも分かるようになってきたのです。
これは実際に人と関わった経験からしか学ぶことはできません。
初めはうまくいかなくてつらいですが、段々うまくいくコツを掴む事ができます。最初は失敗ばかりでも、少しずつうまくいくコツを経験の中から見つけ、自分が安全に人と関われる間合いを少しずつ広めていくと、やがて誰とでも関われるようになりました。
なので、あなたも人間社会に生きている以上、人とは絶対に関わらなくてはいけません。初めはきついこともあると思いますが、その経験から学んだうまくいくコツを見つけて、少しずつ人と上手に関われる方法を見出し、安全圏を広げていくようにしてみてください。例えば初めは愛想笑いだけでも、徐々に冗談を言えるようになるなどですね。関わり方のパターンが増えると、初めは本当に仲のいい友達としか話せなかったのが、誰とでも会話できるようになってきたりするものです。
なので1つ目の方法をまとめると、荒療法ですが、人と関わりの中から、自分が怖くないなと思う関わり方の領域を少しずつ広げていく事です。
愛想笑い→質問返し→笑顔で返事→冗談を混ぜてみる→少し深いプライベートな会話
進化論のように少しずつ自分も進化して、できることを増やしていきましょう。
「愛想笑い」からいきなり「冗談を混ぜてみる」などの段階飛ばしな方法は難しいと思うので、少しずつ安全圏を広げていってみてください。
②自分に自信を持つ
もしかしたらこれが特効薬になるかもしれませんが、「自分に自信を持つ」というのも恐怖症克服には必要な要素だと思います。
そもそもなぜ人が怖いのかというと、自分よりも相手の方が上と思うからこそ攻撃されてつらい思いをしてしまうんじゃないかという人間の防衛機能が働くから「怖い」って思ってしまうメカニズムが考えられます。
みなさんは小さなアリのことを怖いと思いますか?もちろん毒をもっていない普通のアリですよ。私は思いません。
なぜなら、踏みつぶせば勝てますし、そもそも自分に害を与えてこないのでアリに恐怖するなんてことはありません。アリ恐怖症な人はほとんどいないですし、聞かないですよね?これはアリを怖いと思っている人が少ない証拠です。
ですが、アリはどうでしょうか?アリの感情は目で見る事が出来ないのでわかりませんが、人間の感覚を用いて考えると「踏みつぶされるから怖い」とアリは思っているかもしれませんよね。私たち人間がクマに出会うと「殺されるかも、怖い」と感じるのと同じだからです。
これを「人」対「人」に置き換えてみると、相手を怖いと思ってしまう人はいます。昔の私がそうでしたし、対人恐怖症という名前があるくらいですから、対「人」が怖いのです。
これを解決するためには、冒頭の話しに戻りますが、自分に自信を付ける必要が出てきます。
なぜなら、先ほどのアリの例に戻りますが、アリに恐怖心を抱かないのは、アリに負けない自信があるからです。アリは自分に害を与えないことを知っていて、アリが万が一自分に噛みついたとしても踏みつぶしてしまえば勝てる、この自信が恐怖心を拭い去っている大きな要因です。
なので、アリと関わるのに怖いと思う人がいないのと同じように、人間に対しても自信を持てば恐怖心は無くなり、人と関わるのに怖いと感じる事は減っていきます。
では、どうすれば自分に自信が付くのでしょうか?
自信が付く方法
①相手に優位性を持つ
これだけになります。
①相手に優位性を持つ
優位性というのは少し難しいですが、簡単にいうと、相手よりも有利な状態ということです。
戦争に例えると、自分は戦車に乗っていて、AK-47の銃器を持っているのに対し、相手はこん棒しか持っていません。明らかに武器の質がよく、量も多い自分の方が有利ですよね。この関係性が優位性です。
先ほどのアリに置き換えると、アリよりも自分の方が大きくいつでも踏みつぶせるから、自分に優位性があるわけです。
このように人間は自分に優位性がある時には相手に恐怖心を抱くことは少ないです。油断大敵といって、注意深い人でしたら、もしかしたらアリが毒を持っているかもなど恐怖することもあるかもしれませんが、ほとんどの人は、自分が有利だと余裕が生まれ、怖いという感情は限りなく0に近くなります。
これを人に置き換えると、対人恐怖症が緩和されます。つまり、日ごろ自分が関わる相手よりも自分に優位性があれば相手に対する恐怖心も少なくなり、対人恐怖症が改善されていくということです。
では、どうすれば優位性を持つことができるかというと、相手よりもスゴいと思えるポイントを持つことです。
相手よりもスゴい部分を持つと、自分の方が有利な気がして自信が付き、人を怖いと思わなくなります。
自分の方がスゴくなれば、アリにいちいちビクビクしないように、関わる人に対してもビクビクしたりしません。
相手を見下すのはNG!
相手よりスゴくなるというと、語弊がありそうですが、相手を見下すとは全く意味合いが異なるので注意してください。優位性を持つと相手を見下してしまう人もいますが、そうすると、そういった心は言動や表情を通じて相手に伝わりますので、人間関係が悪くなります。比喩として分かりやすいため相手よりもスゴくなるという表現をしましたが、ニュアンスとしては「あなたも素敵だけど、自分も素敵な所があるんだよ」という感じです。
対人恐怖症は、相手が上で自分が下という価値観の時に起こりやすいので、自分にも誇れるものがあり、同じ人として対等だよね?という自信を付けるために相手よりも優位性を持つという意味でお伝えしました。
トータルで見ると、相手よりも優れている所が自分にはある。けど相手も自分より優れている所がある。だからお互い素晴らしいよね。という価値観に持っていくために優位性を意識して頂きたいので、決して1部分だけを見て、相手よりも自分の方がスゴいと、相手を見下すための考え方ではないことはご理解ください。
話しを戻して・・・
では、先ほどの考え方をベースにして話しを進めていきますが、どうすれば相手よりもスゴいと自分で思う事ができるのか?その方法をお伝えします。
まず1つめが、見た目を磨くことです。
見た目を磨くと、自分がイケてると思い、今までの自分とは違ったように感じます。美容室帰りの自分をイメージしてみてください。
そうすると、自分って意外と捨てたもんじゃないな、イケてると自信がついてきます。
こういうとナルシストみたいでダメなような気がするかもしれませんが、それは一般的にナルシストは嫌われているというイメージがあるからそう思ってしまうのかもしれません。
しかし、よく考えてみると、実際ナルシストの人の方がモテていたり人気だったりして得している事が多いです。
そして世の中のほとんどの人はナルシストです。なぜなら、見た目をよくするためのメイク用品や高級シャンプートリートメントなどの美容商品や美容室が繁盛していて、そのマーケットが今だ活気づいていることから需要がたくさんあるということが分かるからです。
美容商品は見た目はよくするもの→なぜ見た目をよくするのか?→今よりも美しいorかっこいい自分を作るため→かっこいいと思う自分=ナルシスト→ゆえにほとんどの人はナルシスト
こういう図式が成立しています。
それを表に出しているか出していないかだけの差だと私は思っていますが、表に出す人は批判されたりキモいなどと周りから言われています。ですがキモイなどと批判する人達もみなナルシストなのです。
そして、人間というのはあらゆる所で自分を売り込まなければいけません。面接、恋愛においての愛の告白、よかったら仲間に入れてくれませんか?という交渉など自分という商品のセールスの連続なのです。
スーパーで、「この商品ちょっとマズイんですけどよかったら買いませんか?」と試食コーナーでウィンナーを勧められても誰も買わないように、見た目を磨かず、自信のない自分で人と関わるのは、不味いウィンナーをおすすめしているのと同じことです。
なので、ナルシストの人というのは、最高においしいウィンナーよかったらどうですか?といい商品を人にお勧めしているのと同じなんです。
それを批判する人というのは、他のメーカーのウィンナー業者か別のお惣菜売り場の人たちです。自分の商品が売れなくなるから、美味しいウィンナーをおすすめしている人を批判します。
あのウィンナー美味しいとか言ってバカなんじゃないの?という感じにです。(笑)
ですので、あなたはいい商品を紹介する一流のセールスマンにならなくてはいけないので、自分で自分のことを満足できるくらいまで見た目を磨いてみてください。
そうするとミラクルが起きて、すごく自信が付きます。ゆえに対人恐怖症が改善されていきます。
見た目の磨き方については別記事で、すごく詳しく説明したので、下記のリンクからご覧ください。
そして2つ目のスゴイと思えるポイントが「相手よりもスゴイものを持つ」ということです。
自分よりスゴいものを持つと人は優位性を感じます。冒頭の戦車とこん棒のように、戦車に乗っているからこん棒よりも強いだろうという感覚と同じです。
この優位性を感じたときの自信が、あなたの中から恐怖心を軽減してくれます。
では、相手よりもスゴいものとはどんなものを指すのかというと、相手が持っていないもので、相手が欲しそうにするものです。
例えば高級な靴やアクセサリー、時計、車、カッコいい髪型、服、実績(〇〇優勝など)、資格、高収入、スキル(コミュニケーションスキル、セールステクニック、ライティング、トレードなど)、美形なパートナーなど、相手が持っていないもので相手が欲しそうにしそうなものを自分が持つことで相手に優位性を感じ余裕ができます。この余裕が恐怖心を和らげてくれます。
そして心理学的にも、自分よりスゴいモノを持っている人に対して人間は劣等感を抱くので、相手も自分に対して無礼な接し方をする事が少なくなるので、恐怖症の場合はより人と関わりやすくなるというメリットもあります。なのでこの方法はぜひ取り入れて頂ければと思います。
ちなみにこの中で一番手に入れやすいものは、ファッション系のものです。
車や資格、スキルなどは手に入れるのは大変ですが、ファッション系は比較的安い金額で手に入るからです。
時計の中で高いものだと何百万もして厳しいですが、靴やアクセサリーなどは5~6万円のものでもそれなりに良く見えます。
普通の人は、靴やアクセサリー単体に5万もかける人はそこまで多くはないので、他の人がかけないところにお金を集中して投入することで、他の人が持っていないモノを手に入れる事が出来ます。
そうするとそれが優位性となり、自信につながります。
私の場合は、昔からアクセサリーや服にお金をかけていました。なぜなら良く見えるので相手にも分かりやすいですし、それを身に付ける事で自分に自信が付き、堂々と話せるようになるからです。
上記の物は一例です。
学生の時は、ブレスレットなどをかっこいいのつけていました。マークジェイコブスの時計とかも付けていましたし、香水でも差別化を図っていました。
学生時代は、見た目などみんな意識し始める時期なので、そういう時期に他の人よりもこだわっていると、自分が優位に立てるので私はいち早く見た目をよくする事に取り組んでいました。
見た目を磨く効果は絶大なので、ぜひ試してみてください。
③失敗しない方法を身に付ける(人のいやがること、喜ぶことの把握)
次の対処法は、失敗しない方法の身に付け方です。
対人恐怖症の時に、人と関わるのが怖いと思ってしまう理由に挙げられるのが、
・人との関わり方がそもそも分からない
・変な事を言ってしまい、自分が傷つけられるのではないかという恐怖心
・会話が盛り上がらない
・相手が自分を変な目で見ていないか気になる
などの要素があると思います。
しかし、人間関係で失敗しない方法が分かっていれば、人と関わる時に恐怖感を感じる事は少なくなります。
そこで、この章では失敗しない人間関係の方法について見ていきましょう。
人の基本心理
人間関係で失敗しない方法は、人の基本心理を理解すると分かるようになります。
まず人の基本心理のシンプルな方式は、
・メリットが好き
・デメリットが嫌い
これだけになります。
例えば、子供にピーマンを食べなさいというと、すごく嫌な顔をして、何としてでもピーマンを食べないように抵抗します。
しかし、大好きなハンバーグになると、お母さんに作ってとおねだりしたり、食べる時は喜んで食べます。
これが分かりやすくいうと、人の基本心理で、自分に得のあることは好きで、損することは嫌うということなのです。
なので、学校、会社、プライベートなどあらゆるところで、人と関わる時は、相手が得するメリットを提供し、相手が損するデメリットを最大限排除するということが、人と上手に関われるコツです。
なぜそう言えるかというと、私の実例を1つお話しします。
私は人と関わるのが今では得意なのですが、いつも先ほどお伝えした人の基本心理に応じた関わり方をするようにしています。
新しい会社に入った時や、新しいコミュニティ(初めての人がたくさんいるBBQのお誘い、街コン、合コンなど)の中に飛び込む時は、まずは先に貢献するようにします。
貢献とは、相手の役に立つことで、相手にとってのメリットです。
雑用を出来る範囲で自分がやるようにしたり、相手が聞いていて心地の良い愛想のいい返事をしたり、人が楽しんでくれたり役に立つような面白い話しをするように心がけています。
これらの事が相手のメリットになるので、人の基本心理が適応されて、自分のことに気に入ってくれるようになります。
そうすると新しいコミュニティの中に馴染むことができ、そのコミュニティの一員となることができます。
また、逆に相手にとってデメリットになるようなこと(聞いた人が不機嫌になるような無愛想な返事、相手の迷惑になること)などは徹底的にやらないようにします。
どれだけ美味しいハンバーグだったとしても、嫌いなピーマンを一緒に食べないと食べちゃダメと言われると、じゃあいらない、と思ってしまう心理に似ています。
我慢して食べる人もいるでしょうが、いらないという人もいます。
なので、人間関係においてもいいことをしているからと、失敗した部分に目をつぶる人もいれば、1つの失敗が気にくわなくて、自分を除け者にしようとしてくる人もいるということなのです。
より安全に確実にコミュニティの中でいい関係を築くには、それらのリスクを排除する意味を込めて、相手に与えるメリットを最大化して、相手が感じるデメリットを最小限に抑える必要があるということなのです。
実際に私は美容師時代に、愛想よく接するようにしていたり、雑用を全て自分がやるようにしていたり、先輩よりもシャンプーやフェイスパックを売っていた時がありますが、「店販は売るけど遅刻したりするからダメだよね」とか、性格が気に喰わないなどの理由で、いいところがあれど、いくつかのマイナスによって、トータルの評価が「嫌い」と認定されていたことがあります。
その経験から、デメリットは極力なくそうと思ったのです。
しかし、これらの経験から学び、メリット最大、デメリット最小の考えに基づいて行動すると、ニューフェイスの多い飲み会や、街コン、新しい職場などでは、いい人間関係を作る事が出来ました。
メリット最大、デメリット最小の考え方を基に行動すれば、いい関係に築けることが分かっているので、人と関わるのが怖いという感情も今では全くありません。
④失敗したとしても挽回できると考える
もし仮に人間関係において、相手から嫌われてしまったりするなどの失敗があったとしても、挽回してまた好かれることも簡単にできます。
なので4つめの対処法は、失敗した時の挽回のやり方です。
私は美容師時代に、先輩が泣いちゃうくらい怒られた事があるのですが、最終的に私を助けて頂けるくらいまでに関係を修復することができました。
他にも美容学生時代に、話しを聞いていなくて国家試験の技術が全くできなかった時があり、担当の先生に見捨てられた事があるのですが、それでも最終的には先生が教えてくれたりするくらいまで関係を改善することができました。
なので、これらの経験から、一度人間関係が悪くなってもまた修復できることが多いです。
ゆえに、失敗しないことは前提に置きつつも、もし失敗しても何とかすることができるという安心感の中で行動しているので、人付き合いに恐怖感をいうのを今では覚えません。なので対人恐怖症の改善にもつながると思います。
では、どうすれば挽回できるのか?実例を元に見ていきましょう。
人の基本心理「挽回編」
今回も人の基本心理から入っていきますが、今回は挽回編です。
人が、相手を許す時の基本心理は下記の通りです。
・誠意がある
・反省している
・熱意がある(本気度が伝わるという事)
・自分と同じ苦しみを相手も感じたと思ったとき(仕返しと同じような原理)
これは自分の今までの経験と照らし合わせてみても分かるのではないでしょうか?
幼い頃、友達におもちゃを取られて、その友達を嫌いになって泣いちゃったときに、その友達が本気でごめんね、もうしないよ、代わりに僕のおもちゃ貸してあげるねと謝られたとき、相手を許してあげる経験ないですか?
相手が本気で反省している時に、人は「自分が悲しい気持ちになったのが分かってくれたんだ」と、自分の気持ちに共感してくれたことに多少の喜びを感じます。
そして「本当に悪かったと思っている。もうしないよ」という自分に対しての誠意が伝わった時に、許そうと思ってしまいます。
しかし大抵それだけだと自分だけが損しているのでまだ許すことはできません。そこで、自分が受けた苦しみと同じ、もしくはそれ以上の代償を相手が支払うことで、自分だけが損したわけじゃないという気持ちと、相手も同じ苦しみを味わったから許してやろうという気持ちになります。
私はこれを今までの人生経験から何となく理解していました。
なので、人間関係に失敗して、相手の関係を修復する時というのは、相手が許す時の基本心理に応じて行動する必要があります。
流れとしては、
①言い訳なしの本気の魂を込めた謝罪をし、怒りゲージを100→50まで下げる
②謝罪の時は熱意と誠意を見せる
③反省している感じを常々出す
④相手に与えた苦しみと同レベル、できればそれ以上の代償を支払う
これが挽回する一連の流れです。
少し抽象的でイメージが付かないと思うので、次は私の実例を元に解説していきます。
実例から見た人間関係修復方法
では、ここから私が人間関係を修復した実例をお伝えしていきたいと思います。
まず関係崩壊レベルの低い美容学生時代の話しから見ていきましょう。
先ほどお伝えしましたが、国家試験の技術ができていなさすぎて見放された話しです。
今回は、怒られたわけじゃなく、「見捨てられた」なので、謝罪はなしです。
まず「技術ができないあんたに集中すると他の人を教えられない。それなら1人落ちても、他の30人を受からせたい」と言われたので、そこで「あ、見捨てられたな」と思ったわけです。
それ以降何度教えてくださいと頼んでも教えてもれませんでした。
しかし、授業中に先生が、「出来ない人は放課後毎日残ってでもやっていきなさい」と言っていたので、毎日残ってやることにしました。
残ってもやり方が分からないので、全然できなかったのですが、友達に教えてもらったり、見よう見マネで練習する日々が続いていました。
そして私の性格的に最後まで粘り強くやるタイプなので、必ず最後まで残って練習していました。
そうすると先生がその様子を見ていて、一言アドバイスをもらえるようになりました。
「その角度じゃ立地作れないよ」
「抑えが甘い」
「ローションが足りないんじゃないの?」
↓こういうのを作っていました。
そしてついに技術について教えてもらうことができるようになりました。
この背景には、授業をしっかり聞いていなかった分の代償を、放課後の居残りという代償を払っている感じがする点と、本気度や一生懸命さが恐らく見ていて伝わったので、教えてあげようという気持ちに繋がったのだと思います。
こういうケースは以外と多いと思いますが、謝罪がない分、簡単です。反省している感じを出し、一生懸命に行動を起こすだけでいいので誰でもできると思います。
ケース②
では、次はもう少し深刻な、謝罪が必要なケースです。
美容師時代に、先輩に覚えてきなさいと言われていた技術があったのですが、一生懸命頑張ったのですが覚えられませんでした。
技術ができないのはまだよかったそうですが、知識があいまいだったのがダメだったみたいです。
それで結果として、先輩が泣いちゃうくらい怒ってしまい「森沢君にどうやって教えればいいのか分からないよ」と言われ、髪が濡れたまま帰っちゃいました。
次の日からかなりドライにしか接してもらえなくなり、仕事もどうしても人が必要な時だけしか任せてもらえなくなりました。
当時、自分が悪かったな、嘆いていても仕方が無いから頑張ろうと思い、冒頭でお伝えした基本心理に基づいた挽回方法を実践しました。
まず翌日誠意と反省を込めた謝罪をしました。
もちろん軽くあしらわれます。
けど意味があります。謝罪したことにより表面的な状況は変わりませんが、相手の内面に影響を与えます。
そして反省している様子を常々見せます。
これは決して落ち込んでいる所を見せるわけではなく、雑用をいつも以上に自分がやったり、先輩に断られても自分がやりますと強引に仕事を奪う勢いで取りにいったり、毎日練習したり、他のスタイリストさんの仕事でいい結果を残したりと、努力不足な自分を反省して、一生懸命頑張っている様子を伝えるという意味合いです。
少しずるい感じもするかもしれませんが、ここまで一生懸命頑張られると、相手は許さない自分が悪いような気持ちになりますし、他の人たちの所で一生懸命仕事を頑張りいい結果を出すと、他の人達は自分にいい風に接してくれるので、疎外感を感じたりします。また、一生懸命な所を見ると許そうという気にもなりますし、周りの人が、最近森沢君頑張ってますねなどの話しをすると、それが第3者から伝わる事でいい印象を与える事が出来ます。
そして、失敗した分以上の頑張りを見せるので代償を支払ってることになり、怒りの感情がさらに少なくなります。
そんな時に、誠意を込めて、仕事いただけませんか?とかなり謙虚に最敬礼でお願いすると、人間中々断れませんし、いい印象を抱きます。
その結果、私が他のスタイリストさんの所でミスをして仕事をもらえない時でも、その方は一緒にドライをさせて頂いたり、様々な所で助けて頂くくらいに関係が修復されました。
これは結果論で、ここまで打算的に行動していたわけではなく、一生懸命に本能に従って行動していたら偶然生まれた結果ですが、後から分析してみるとこれらのことが要因だったのかなと思いました。
幸いして、それ以降は人間関係における大きな失敗というのはないので、この方法は試さずに済んでいますが、もし失敗した場合は同じ方法を取ります。
挽回編のまとめ
ここまでの話しを簡単にまとめると、人間関係に失敗したときは
①言い訳をせずに誠意を込めて謝る
②淡々と相手の役に立つことをし続ける
③その人とうまくいかない時期は他の人といい関係を築けるように一生懸命頑張る
④それが回りに回ってその人に伝わり、いい印象に変わる
⑤最後は自分が、最強に謙虚に下手に出ながら、反省の意を込めて誠意を見せ、もう一度あなたと関わりたいですという意を示す(ここが一番気まずく自分のプライドも捨てるため大変)
人は心では許していても、きっかけがないと状況はよくなっていかないので、最後は自分から関係性を良くするためのきっかけを作ります。それが⑤の役割です。
以上5つのことを実行すると一度壊れた人間関係も修復することができます。
⑤コツを掴んでノウハウ化する
では、最後の方法になります。
これは対人恐怖症以外に、全てに通ずることがですが、コツを掴んだらそれをノウハウ化すると、安定していい人間関係を作れるようになります。
ノウハウ化というのは、パターン化するということです。
例えば先ほどの例でいうと、相手を怒らせてしまったときは、あるパターンの行動をすると相手の怒りを鎮め、もう1度仲良くすることができる、というパターンを作っていくということです。
他ににも恐怖心を無くす方法や、人と上手に関われる方法など、私もいくつか紹介しましたが、人間は性格が違うので、自分に合ったうまくいくパターンを見つけなければいけません。
それには実際に行動を起こして、失敗事例と成功事例を比較して、失敗事例のパターンを全て排除し、成功した事例でよかった点のみを抽出していく必要があります。
なので、この記事を読んで、参考に出来る所は参考にして頂き、実践していく中で、自分はこうした方がいいなといううまくいく方法をパターン化して、常に再現できるようにコツとしてみなさんの中に落とし込んでください。
そうすると、人と関わる時は、見た目を磨いて、相手の役に立つことをやり、相手が嫌がる事を一切しないで、会う頻度を増やし、信頼を構築していくと仲良くできるなというパターンが生まれ、これ通りにすれば大体人と仲良くできるという自信と安心感が、あなたの対人恐怖症を無くします。
このパターンを知っていて、再現できるかが、重要なのです。
ですので、あなたがこの先行動する時は失敗もあると思いますが、その失敗もノウハウ作成の材料と考え、トライ&エラーを繰り返し、あなただけの人間関係のノウハウを作り上げていってください。
そうすればあなたはいくつかの失敗をするかもしれませんが、ノウハウが完成すれば、死ぬまで人間関係に悩むことはなくなります。
もしノウハウにはないパターンが合った場合はその都度修正すればいいのです。
例えば、ノウハウを使っても仲良くなれない人がいる場合は、例外としてまたトライ&エラーを繰り返して、その人用のノウハウを作ります。
極端に言えば、それの繰り返しが人生ですので、対人恐怖症に悩んでいる場合も、対人恐怖症脱出のノウハウを作ってみてください。
まとめ
長くなりましたが、私が対人恐怖症を治すために必要だなと思う事をまとめてみました。
もし現在、恐怖症に悩んでいたり、人間関係が苦手だなと思う方は参考にしてみてください。
最初は難しいですが、慣れると簡単ですので、まずは少しずつトライしてみるのがおすすめです。
では、過去の私と同じように、人間関係に悩むあなたを私は応援しています。
がんばってください。
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