前回、コミュニティの中で自分が役に立つ存在になって溶け込んでいく方法についてお伝えしました。
しかしその方法が雑用を引き受けて役に立っていくというものです。
これだとただの都合のよい存在になっていまい、
自分が楽しくないという事をお伝えさせて頂きました。
そこで今回は、役に立つことをしていくけど都合のよいだけの存在にならないように、
コミュニティの中心メンバーに成り上がっていく方法についてお伝えさせて頂きます。
まず入りとしては、雑用を全て自分がやったりして、
とんでもなく謙虚に役に立つことだけします。
ここで都合のよい存在になってしまうのは仕方ありません。
人は自分のコミュニティの中に新人が入ってくると本能的に警戒モードになってしまうからです。
警戒モードの時は「あなたに害はありません、役に立つことしかしない都合のよい存在ですよ」と、
警戒が解けるまでやんわり溶け込んでいくしかないからです。
この警戒モードの時に、調子に乗ってしまうと距離を置かれてしまうのです。
なので、最初はトイレの芳香剤のように溶け込んでいってください。
芳香剤は、無くてもいいけどあるといい匂いだから気分がいいなーという感じです。
私たちも、別にいなくてもいいけど、いると便利だなーという状態を最初は目指さなくてはいけません。
その状態をしばらく続けていると、自分がそのコミュニティの中にいても違和感が無くなってくるようになります。
これが人間の「慣れ」です。
最初の段階で相手にマイナスの印象を与えていない場合は、
慣れてきた段階で、相手もこちらに対して優しく接してきてくれるようになります。
ここがポイントですが、相手が優しく接してきても、調子に乗らずに、まだトイレの芳香剤になりきります。
ここで調子に乗ると「なんかコイツ調子に乗ってきたな」と思われ距離をとられるリスクが非常に高いフェーズなのです。
だからこの段階ではまだ、謙虚に役に立ち続けます。
さて、本題ですが、ここからが成り上がりの真骨頂です。
ここまでだと、ただの都合のよい存在ですが、
ここから成り上がって自分が過ごしやすいコミュニティにチェンジしていきます。
方法は2つあります。
①そのコミュニティの中ですごくなること
②そのコミュニティのトップ層を落とすこと
この2つです。
今回はその中から1番を解説します。
コミュニティの中ですごくなるということは、
そのコミュニティの中で、自分が「必要不可欠」と思われなくてはいけません。
必要不可欠と思われるという事は、自分に「価値」がなくてはいけないということなのです。
では価値とは一体どんなものがあるかというと、
・ムードメーカー的存在
・リーダーシップがある
・癒し系
・いじりキャラ
・サポート役
・話しが面白い
・オシャレ番長
・物知り博士(健康、美容など)
などです。これは1例ですのでもっとたくさん価値のあるポジションが存在します。
これらの中から、自分のキャラに適しているポジションを見つけていきます。
そうするとあなたの存在は、そのコミュニティで必要不可欠なものになっていき、
自然とコミュニティの中心に入っていく事ができます。
例えば、ムードメーカーの人がいないとコミュニティーがしらけてしまうという状態になってしまえば、その人がいないとみんなが「なんだか盛り上がりにかけるな」と感じてしまうわけです。
そうなってしまえば、あなたはコミュニティーのみんなから歓迎されます。
歓迎されるほど価値がある人を、人間は雑に扱ったりしません。
雑用をしていると「変わりに自分がいくよ」と助けてくれる人も出てきます。
そうすることで、自分だけが雑用したりして都合のよい存在になることは無くなっていきます。
そして、この価値はたくさんあればあるほど待遇がよくなります。
面白い、リーダーシップがある、オシャレ番長でムードメーカー。
これだけたくさんの要素があれば、みんなはあなたが自分のグループにいることになんの嫌悪感も抱きません。
しかし、自分にそんな才能がないかも・・・と思う方もいるかもしれません。
そう思われる方に、私もよく使ういい方法があるのでお伝えします。
それはなにかというと、他の人が持っていないすごい物を身に付けることです。
すごい物とは具体的にいうと、
普通の人だと持ってないような靴や時計、普通の人とは違ういい匂い、
普通の人よりも髪型やファッションにこだわりがある状態、
他にはアクセサリーでもなんでもいいですが、
簡単には手に入らないものを自分が身に付ける事で、
普通の人とは違う雰囲気を出す事ができます。
この状態で、相手のために役に立つことをやりまくるので、
相手はそのギャップに困惑します。
「コイツ俺よりいいものを持ってる・・・。けど謙虚にみんなのために行動してくれてるな」
このギャップを生み出す事で、
ただの雑用係のキャラクターを脱する事ができます。
そうすると、相手はただの雑用係とは見ずに、
ちょっと不思議な人という印象を自分に持つことになります。
そのちょっと不思議だなという印象をフックに、
コミュニティでのポジショニングをしていきます。
ちなみに普通の人が持ってないような物をどうやって手に入れるかというと、
普通の人と少しだけ視点をズラせばいいのです。
例えば、普通の人が飲み代や趣味に使うお金を、自分は他の人から見える所に使います。
靴や時計や香水や服ですね。社会人でしたらネクタイなどに使うのもいいかもしれません。
とにかくお金を普通の人があまり買わないようなレベルの金額になるまで一点投下します。
そうすれば絶対に買えます。10万以内のものでも結構効果があります。
香水などに関しては、1万~1万5000円くらいなので、
ミスディオールなどの、普通の人はあまり知らないけど、
通は知っているいい香りがする香水などをゲットしておくと、他の人と差別化できます。
私の場合は美容師時代に、
アシスタントがあまり買わないような3~4万の靴をよく買ったり、
2万のシャツなど他の美容師さんに比べたら平均よりも高い服を買っていました。
そうすると「コイツアシスタントなのにいい服着てるという」ギャップが生まれます。
私はそこをフックにブランディングしていき、会話を広げて先輩と仲良くなっていきました。
もちろんムードメーカー的な要素があったりと他の要因もありましたが、
結構話題になりました。
プライベートでも、高めの服は目立つので、初対面の人には掴みがあるので、
仲良くなりやすかったりもします。
なので、他の人が持ってない物を身に付けるというのは自分の居場所を作っていく「掴み」としては非常に有効です。
また、見た目で他人よりも圧倒的に優れている場合は、
相手も警戒して、いきなり雑に扱うような事も少ないです。
この方法はかなり有効なので、ぜひ試してみてください。
なのでパターンをまとめると、
①見た目で相手に雑に扱わさせないような印象を与える
②だけど、謙虚に相手の役に立つ事を続ける(途中で決して調子に乗らない)
③コミュニティに馴染んでくるとポジショニングをして自分の「価値」を作り出す
この3つのパターンを押さえておけば、どのコミュニティでも大体うまくやっていけます。
では、次回は「トップ層の人間を落とす」という部分から入っていきたいと思います。
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